企画展「金 -KIN-」
18/8/31(金)~18/10/8(月)
茨城県天心記念五浦美術館
日本画における金の魅力を紹介する展覧会。光り輝く金は世界各地で様々な意味や機能を持ち、金箔や金泥は日本の美術工芸品にも好んで用いられた。多様な表現技法が編み出された金は、ときには仏画における聖なるものの表現として、権力者を荘厳するものとして、あるいは日月を表すものとして使用され、自然光の表現に用いられるほか、墨と対比させることで互いの色彩を際立たせる効果も持つ。
近代以降も、日本画において金は重要な画材だった。例えば、五浦の作家である菱田春草や木村武山らは江戸時代の琳派に学んで金屛風を描いたほか、戦後に活躍した片岡球子や上野泰郎らも金の表現に挑んだ。本展では近代以降、更なる表現を獲得した金の魅力に迫る。