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舘鼻則孝「Beyond the Vanishing Point」

18/10/20(土)~18/12/1(土)

KOSAKU KANECHIKA

Heel-less Shoes (Lady Pointe), 2018 Photo by Keizo Kioku © NORITAKA TATEHANA Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

本展のメインとなる「Vanishing Point Series」について、舘鼻は以下のように述べている。
『ルネサンス時代の絵画における一点透視図法の消失点は誰の視点によるものなのかという疑問を十代の頃に抱いた。宗教画の中心にいるイエスの存在を象徴的に捉えたものであることは明確だが、日本の絵画における視点はどうだろうか。二次元的に様式化された日本の絵画には綿密に計算された遠近法は存在しないが、逆遠近法と呼ばれる視点が存在する。その逆遠近法を宗教画の一点透視図法と比較してみると、消失点が画面内の中心に位置する宗教画に対して、日本の逆遠近法の絵画では消失点が画面外にあるようにも見受けられる。それでは、その消失点は誰の視点なのか。
また、洛中洛外図屏風のように雲で覆われ見下ろされた俯瞰図は誰の視点によるものなのか。元来、雲は仏の乗り物として来迎図などで描かれてきたモチーフであり、言わば生と死[天と地]の境界線を暗示している。また、それは紫雲(しうん)と呼ばれ吉兆の象徴でもある。第二次世界大戦時には、紫雲という日本軍偵察機が存在した。これも吉兆にあやかる意が込められていると想像する。』
本展では同シリーズより、日本屈指の刀匠として知られる河内國平とのコラボレーションにより制作された彫刻作品を展示する。
舘鼻の作品の魅力の一つは、作品自体の圧倒的な存在感、完成度の裏に、歴史、文化、思想にまたがる深い世界の広がりがあることである。鑑賞者はまず作品に視覚的に惹きつけられ、そして様々な方向への想像、知的冒険に誘われる。常に新しい視点で過去、現在、未来を探求する舘鼻の新作シリーズを楽しむことができる。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

11:00~18:00(金曜は20:00まで)、日曜・月曜・祝日休廊

料金

無料

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