古川龍生展
18/11/2(金)~18/12/24(月)
栃木県立美術館
栃木県下都賀郡桑村大字羽川(現 小山市羽川)に生まれた古川龍生(本名 龍夫、1893-1968)は、10代の頃から独学で版画に取り組んだ。東京美術学校卒業後は教師として働きつつ、日本創作版画協会や春陽会に出品。病や戦争による中断はあったが、最晩年まで彫刻刀を握り、洒脱な線と繊細な色彩をかさねた木版画で詩情豊かな世界を創り出した。生涯で制作した木版画はおよそ400点足らず。版画業で生計を立てることなく、独自の表現を追い求めた作品は、知る人ぞ知るものとなっている。没後50年にあたって、栃木県立美術館所蔵品からえりすぐった木版画約70点と画文集、スケッチ帖、習作などの資料を展示し、孤高の木版画家・古川龍生を回顧する。