モダン美人誕生-岡田三郎助と近代のよそおい
18/12/8(土)~19/3/17(日)
ポーラ美術館
明治期から昭和初頭にかけて、日本ではファッションや美意識の一大変革が起こった。開国後の急速な欧化政策により、江戸時代から続く伝統的な化粧や髪型、服装は次第に消え、西洋式のスタイルが取り入れられるようになる。また大正期には、女性の社会進出や大戦後の好景気にともない、モダンで華やかなファッションが求められ、新しい生活スタイルや娯楽を享受する人々が増えていく。
この時代、新たなファッションアイコンや理想の「美人イメージ」誕生に大きな役割を果たしたのが、洋画家の岡田三郎助(1869-1939)。明治末頃から、百貨店の仕事や日本初の美人コンテストにも携わっていた岡田は、女性のよそおいに敏感に反応し、新しい美人像を次々と生み出していった。大きな瞳と物憂げな表情が特徴的な岡田の女性像は、百貨店のポスターや雑誌の表紙などを通じて広がり、「岡田調の美人」は人々の憧れの的となったのだ。本展では、近代の女性のよそおいや美意識の変遷を絵画やポスター、化粧道具、染織史料などで辿りながら、近代洋画の大家である岡田が身近な女性たちに寄り添い、新時代の「美」を紡ぎ出していった様子を紹介する。
開催情報
- ジャンル
- 美術館
9:00〜17:00、会期中無休(ただし1月30日(水)は展示替えのため同展覧会のみ休室)
※入館は閉館の30分前まで
料金
大人1800円(1500円)、シニア割引(65歳以上)1600円(1500円)、大学・高校生1300円(1100円)、中学・小学生(土曜日無料)700円(500円)、障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者1名まで1000円(1000円)
※( )内は15人以上の団体料金
※ポーラ美術館は、多くの子供たちに、より身近に芸術作品に触れていただきたいと考えており、中学生・小学生の入場については土曜日は無料
※他の割引との併用はなし