土田泰子展 導~ Where's a will, there's a way
18/12/8(土)~19/4/7(日)
平塚市美術館
![](/shared/materials/26cfba8b-feba-484b-aa30-cf4cf494ce1e/origin.jpg)
土田泰子《超BLEND~push beyond one’s limit~》2016年_マドラー
陽光の降り注ぐ高さ11 メートルのテーマホールを舞台に、気鋭の現代アーティスト、土田泰子の展覧会を開催する。土田泰子(つちだひろこ、1985 年福井県生まれ)は、名古屋芸術大学デザイン学部を卒業ののち、朝日現代クラフト展準グランプリ・阪急百貨店賞や、フランク・ミューラー・アート・グランプリ「求ム。創造の天才。」などに入賞を重ね、幅広く国内外で活躍している。土田作品をみて、われわれは3度驚く。最初は、完璧につくりあげられた美しい造形に。さらに作品の素材が、無数の安全ピンやマドラー、温度計などの日用品であることに自らの常識をくつがえされるような驚きを感じる。3度目に、その素材やサイズ、パーツの個数にいたるまですべてに意味があり作家の深い洞察に基づいていることに驚くことだろう。土田作品は「コンセプチュアル・アート」に与すると評される。アイデアやコンセプトを重視する方向性がそう感じさせるのだろう。一方その天啓のように浮かぶアイデアの実現には、一つ一つの素材をつむいでいく気の遠くなるような時間と手仕事が必須となる。求道的ともいえる営みが醸すオーラとその芸術世界を堪能できる。