小林裕児ー森と家族の物語
19/3/9(土)~19/5/12(日)
渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館
小林裕児(1948年東京生まれ)は、1972年東京藝術大学油画科卒業、1974年に東京藝術大学大学院を修了し、独自の世界観で、作家の言葉を借りるなら「常に人間の生に対する葛藤のドラマ」を描き続けている画家だ。1984年に春陽展で新人賞を受賞し、その後もセントラル美術館油絵大賞展で佳作賞受賞、安井賞展でも作品を次々に発表し第39回安井賞を受賞した。1987年に第64回春陽展賞を受賞した後は、ギャラリーでの個展も増えた。1989年頃からは、それまでの巧みな技法と奇想に富んだ作風から発展し、背景や情景を取り入れた物語性が出てきたことで作品の広がりをみせた。1990年代後半からは、その場で作品を仕上げるペンティングのライブパフォーマンスを始め、最近では、作品の理解を深めてもらうために作品の物語を音楽や朗読、身体表現をも用いて発表活動を続けている。今回は、会場を大型の作品で囲み、パフォーマンスも取り入れて、小林裕児作品の物語の世界を紹介する。