キャサリン・バーンハート "Big In Japan"
19/3/16(土)~19/4/13(土)
NANZUKA
NANZUKAではアメリカ人女性アーティスト、Katherine Bernhardt (キャサリン・バーンハート)の日本初となる個展を開催する。
Bernhardtは、1975年セントルイスに生まれ、NYのSchoo of Visual Art のMFAを修了後、現在はNYにベースを構えているペインター。その作品は、Hirshhorn Museum(ワシントンD.C.)、Rubell Family Collection(マイアミ)などに収蔵されており近年では、Modern Art Museum(フォートワース)、Contemporary Art Museum(セントルイス)等の美術館で作品を発表しているほか、2017年にはチューリッヒにて開催されたManifesta 11: The European Biennial of Contemporary Artにも参加している。
Bernhardtは、大きなキャンバスに鮮やかな色彩を用いて、漫画のキャラクターやポップカルチャーのアイコン、 あるいはニューヨークのストリートカルチャーを表現するアーティストとして知られている。その作品には、ガーフィールド、ピンクパンサー、ミッキーマウス、スターウォーズといったコミック、アニメーション、映画のキャラクターたち、あるいはNIKEなどのスニーカー、タバコ、コカコーラ、SCOTCHテープといった私たちが日常生活の中で頻繁に目にするモチーフが数多く登場する。こうしたアプローチは、インターネットインフラの拡大がビジュアルアートにも影響を及ぼす現代社会において、イメージの公共性といったアメリカのアートシーンにおいて長く議論が続くテーマについての、アーティストの問題意識を示唆する一方で、溢れかえる様々なイメージとのパーソナルな関係性、親和性についても語ることができる。
それは、Bernhardt本人が指摘するように、日本の文化が育くみ続けているアニメーションや漫画に登場するような二次元のキャラクターへの愛着の抱き方であったり、90年代以降に花開いた原宿のストリートカルチャーにおけるモノの見方(捉え方)とも、相関関係を持って解釈することが可能である。
本展は、すべて新作の大作のキャンバス8点を中心に構成される。昨年末よりNYで開催されているMicky Mouse 90周年記念展「Mickey: The True Original Exhibition」にも参加をしているBernhardtだが、今回の展覧会では、親しみをもってそのキャラクターを引用したペインティングも含まれている。