横浜市民ギャラリーコレクション展2019 昭和後期の現代美術―1964～1989―

横浜市民ギャラリーには約1,300点の所蔵作品がある。これらの作品は1964年の開館以来、企画展や国際展などの折に収蔵されたものである。横浜市民ギャラリーは、1989年の横浜美術館開館まで市内の美術施設として中心的な役割を果たしてきた側面があり、所蔵作品にも当時の横浜の美術シーンが反映されている。1989年は昭和の最終年にあたることから、当館の所蔵作品の背景には「昭和」が深く関わっているといえるだろう。平成の最終年におこなう今回のコレクション展では、開館年より開催されてきた現代美術を紹介する年次企画展「今日の作家展」の出品作家の作品を中心におよそ50点を展示し、時代ごとの背景などを踏まえながら横浜を舞台に発表された当時─昭和後半期の表現を考察する。