更級日記考―女性たちの、想像の部屋
19/4/6(土)~19/7/15(月)
市原湖畔美術館

今から1000年前の平安時代、上総国〔現在の市原市〕に暮らす13歳の少女、菅原孝標女が京の都、そして源氏物語の世界にあこがれるあまり綴り始めた日記― それが「更級日記」だ。日記文学の古典として名高い「更級日記」は、現実世界の暮らしに一喜一憂しながらも、少女時代の物語世界への夢を抱き続けた、ひとりの女性の約40年が綴られている。その世界観は現代に生きる女性の共感を大いに呼ぶことだろう。女性たちによる「日記的表現」のもつ記録、創作、想像の世界とはいったいどんなものだろうか? 本展では、「更級日記」を出発点に12組の女性アーティストによる多様で、独自で、そして親密な、想像の世界を紹介する。