優しいほとけ・怖いほとけ
19/7/25(木)~19/8/25(日)
根津美術館
「優しいほとけ・怖いほとけ」は、飛鳥時代から江戸時代に至る仏教絵画・彫刻の優品約35件を展示し、ほとけの表情とその意味を考える展覧会。 ほとけは、その姿と役割からほぼ三種類に分類することができる。それは、仏教の真理を体現する厳かな「如来」、人々を苦難から救い福楽を与える慈悲の「菩薩」、そして、教えに従わない者や怨敵を屈服させる忿怒の「明王」だ。さらにこの忿怒相のほとけのグループには、武将の姿で外敵を撃退する四天王のような「天」も含まれる。尊い釈迦如来を礼拝し、優しい観音菩薩に救いを求め、迷いや邪念を不動明王の猛火に投じ、毘沙門天に安堵を頼む―それにより人々は現世での健やかな人生を願ったのである。