祝 小山市制65周年 開館10周年 第47回企画展「館野弘青彫刻展」
19/7/13(土)~19/9/8(日)
小山市立車屋美術館

館野弘青《貫一お宮之像》 1986年 静岡県熱海市熱海海岸お宮の松前(参考作品)
小山市制65周年、開館10周年記念企画展第2弾として、小山市出身の彫刻家・館野弘青(たてのこうせい、1916~2005年)の個展を開催する。館野は昭和15年大平洋美術学校卒業、18年第三部彫塑研究所修行。その後28歳で佐藤朝山に木彫りを学び、36歳で北村西望に師事するなど、たゆまずに研鑽を積んだ。22年日展に初入選、39年日展特選受賞、以後も入選を重ね彫刻家として地盤を固め、のちに日展では審査員、評議員、参与を歴任、ほかに日本彫刻会運営委員をつとめるなど彫刻界を牽引した。作品は人物像が中心で、堅実で調和のとれたフォルムに生命力のみなぎる作風が特徴だ。野外彫刻の制作依頼も多く、《貫一お宮之像》(静岡県熱海市熱海海岸お宮の松前)は代表作であり館野芸術の集大成といえるだろう。
本展覧会では、県内では初公開となるブロンズ像、石膏像、木彫など約25点を紹介。写実的な身体表現を追求した作品や、人物の内面性がにじみでる作品から、人体の美と生命の表現に取り組み続けた館野の造形世界を体験してほしい。