特別展「古筆招来 高野切・寸松庵色紙・石山切」
19/9/14(土)~19/10/20(日)
遠山記念館
平安時代の仮名の名筆が室町時代に茶室の床飾りに使われるようになり、その後江戸時代を経て、近代の経済界の数寄者からも愛好された。高野切、寸松庵色紙、石山切の3種の古筆はその中でも人気の高かった貴重な名筆。同展は館外から重要文化財を含む3種の連れを招来して行う、初めての古筆展覧会になる。
平安時代を代表する仮名の名筆が16点、鎌倉時代以降の古筆や蒔絵調度など都合30点を展観する。
古筆切の歌集本文の位置や料紙装飾の密度が変われば書き方と構成が移り変わる。巻物、冊子に歌集を書き終えることはマラソンと同様に長丁場だ。そうした切ごとの一瞬一瞬の煌きをご堪能してほしい。また、寸松庵色紙「山さとは」と石山切伊勢集「しるらめや」の2幅は個人のご所蔵で、30年ぶりの展覧会公開。注目してほしい。