【公演中止】東京都交響楽団 第897回 定期演奏会Bシリーズ
20/3/4(水)
サントリーホール 大ホール
大野和士が継続的にとりあげているブリテンの作品から、青年期の傑作《春の交響曲》が2019年度Bシリーズを締めくくる。交響曲でありオラトリオでもあり連作歌曲でもあり、春の訪れを力強く謳歌しつつ、どこか翳りのある響きはブリテン自身の反戦の思いがこめられているかのよう。ブリテン作品で特に重要な役割を与えられるテノールはフィンランドの名歌手トピ・レティプーが担うのをはじめ、欧州の歌劇場でも活躍するソプラノ中村恵理、進境著しいメゾソプラノ清水華澄、日本の合唱の高水準ぶりを体現する新国立劇場合唱団と東京少年少女合唱隊という理想的な声楽陣を得て、大野和士がこの異色の大作の魅力を余すところなくお届け。
ベルリオーズ:歌劇『ベアトリスとベネディクト』序曲/ドビュッシー:舞踊詩《遊戯》/ブリテン:春の交響曲 op.44