イヴリー・ギトリス ヴァイオリン・リサイタル
18/7/19(木)
紀尾井ホール

大ヴァイオリニストのメニューインや多くの評論家が評した彼の音楽は、九十五歳となった今もなお健在。2016年9月来日時に行われたNHKのFM番組のインタビューにおいて、1995年にN響と共演しシベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏したの時のことを、「本番直前に閃いたんだ。冒頭の音をノン・ヴィヴラートで演奏しようって。他の誰もやっていないから面白いと思ってね。」と語るなど、その精神は全く変わらない。次に何が飛び出すかわからない、常にどんな音楽が生み出されるかわくわくさせられる一期一会の演奏会が、紀尾井ホールで再び実現する。今回、伴奏にはギトリスと数多くの名演奏を生み出してきたヴァハン・マルディロシアンと久しぶりの共演。二人が紡ぐ一期一会の世界。決して忘れられないものになるだろう。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」/クライスラー:愛の悲しみ、美しきロスマリン/マスネ:タイスの瞑想曲/パラディス:シシリエンヌ/チャイコフスキー:メロディ 他