「小山実稚恵のショパン」 小山実稚恵 ピアノ・リサイタル
18/7/28(土)
横浜みなとみらいホール 大ホール
昨年秋に紫綬褒章を受章し、今や名実ともに日本を代表するピアニストのひとりとして広く知られる小山実稚恵。横浜みなとみらいホールでは実に3年振りとなる待望のソロ・リサイタルが実現。これまでも数多の名演を各地で残し、録音したCDは実に30枚。ショパン、チャイコフスキー、ロン=ティボー等のコンクールでは審査員を務め、そして昨年11月には12年間24回リサイタルシリーズ「ピアノで綴るロマンの旅」を終え更なる世界へと歩み出す…。彼女の演奏はいつでも、不思議とほっとさせてくれる。瞑想的な作品で深淵へと迫り、情熱的な演目では心揺さぶられ、魂を燃やすような激しい曲で圧倒された後でも、立ち上がって客席へ振り返った彼女の笑顔をひとたび見れば、誰もがあたたかな気持ちになる。このギャップこそ、昔も今も変わらない小山実稚恵ならではの魅力である。 偉大なキャリアを積み上げつつ、彼女が「心の友」と呼ぶ音楽との旅は、まだまだ終わらない。更なる高みへと歩み続ける小山実稚恵の久々となる横浜公演に、今から期待したい。
【オール・ショパン・プログラム】ショパン:ワルツ第3番 イ短調 op.34-2「華麗なる円舞曲」、ワルツ イ短調(遺作)、ワルツ第7番 嬰ハ短調 op.64-2、ワルツ第6番 変ニ長調 op.64-1「小犬のワルツ」、ワルツ第2番 変イ長調 op.34-1「華麗なる円舞曲」、舟歌 嬰ヘ長調 op.60、アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22、ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)「レント・コン・グラン・エスプレッショーネ」、ノクターン第21番 ハ短調(遺作)、ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58