藝大21 戦没学生のメッセージII 戦時下の音楽~教師と生徒 トークイン・コンサート
18/7/29(日)
東京藝術大学 奏楽堂

戦没学生の作品に加えて、彼らを指導した教師にも光をあてる。今回は、葛原・鬼頭・草川・村野の4名の戦没学生の作品に加えて、東京音楽学校作曲部の教師の作品も紹介。教師と生徒の作品を両方演奏することによって、彼らが先生から学んだこと、あるいは受けた影響などが明らかになるでしょう。もしかすると戦没学生の作品の未熟さが目立つことになるかもしれませんが、それも彼らの作品を、先入観なしに客観的に鑑賞する上で重要なことです。今回取り上げる教師の作品には、戦争を反映した、いわゆる「時局もの」と言われる作品も含まれています。そこからは、戦時下という特殊な時代状況を知るヒントが得られるかもしれません。
葛原 守:歌曲《 かなしひものよ》/鬼頭 恭一: 歌曲《 雨》(清水史子詩)/村野 弘二:歌曲《 小兎のうた》(島崎藤村詩)/信時 潔: 歌曲《 春秋競憐判歌》(額田王詞)/下總 皖一:《箏独奏のためのソナタ》/鬼頭 恭一:《 無題(アレグレット イ短調)》/葛原 守:《自由作曲(オーボエ独奏曲)》/村野 弘二:オペラ《 白狐》(岡倉天心台本)より 第二幕〈 こるはの独唱〉/橋本 國彦: 歌曲《 をみなら起ちぬ》(深尾須磨子詩)/細川 碧:東京音楽学校謹撰《 明治天皇御製》(明治天皇作歌)/草川 宏:交声曲《 昭南島入城祝歌》(佐藤惣之助詩/髙橋宏治補作・編曲)