クス・クァルテット ベートーヴェン・サイクル Ⅰ~V/サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン
19/6/2(日)~19/6/13(木)
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
端正かつ精緻に磨き上げられたサンドで、世界の名だたるコンサートホールや音楽祭に招かれているクス・クァルテット。古楽や現代作品のみならず、スタンダードな曲目でも「作曲当時にはいかに革新的であったか」という解釈に裏付けられた音楽への追求は明確で、世界中の室内楽ファンから一目置かれている。一方で伝統的なクラシック音楽作品の演奏のみならず、グループならではのアイデンティティを発揮するのが、4人の開放的で柔軟な発想に裏付けられた「ジャンルの境界線を越えた活動」。異ジャンルとのコラボレーションを積極的に行うほか、ラッヘンマンやクルタークをはじめとする数々の現代作曲家と親交が深く、今回クスQが作曲年順に演奏するベートーヴェン・サイクルの最終曲には、気鋭の作曲家ブルーノ・マントヴァーニの委嘱新曲「ベートヴェニアーナ」(世界初演)を配し、ユーモラスに締めくくる。
<I:6月2日>ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 作品18-3、弦楽四重奏曲第2番 ト長調 作品18-2、弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 作品18-1、弦楽四重奏曲第5番 イ長調 作品18-5、弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 作品18-4、弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 作品18-6
<II:6月5日>ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー第1番」、弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2番」、弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 作品59-3「ラズモフスキー第3番」
<III:6月8日>ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」、弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」、弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 作品127
<IV:6月11日>ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番 イ短調 作品132、弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 作品130「大フーガ付」
<V:6月13日>ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131、弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 作品135/マントヴァーニ:弦楽四重奏曲第6番「ベートヴェニアーナ」〔世界初演、共同委嘱〕