東京都交響楽団 第880回定期演奏会Bシリーズ/日本・ポーランド国交樹立100年記念
19/6/25(火)
サントリーホール 大ホール
日本・ポーランド国交樹立100年を記念して、ポーランド音楽界の巨匠にして、現代作曲界の重鎮クシシュトフ・ペンデレツキを11年ぶりに迎える。2009年にゲルギエフ指揮で初演された『平和のための前奏曲』は、文字通り平和を希求するかのような金管楽器と打楽器による力強く華やかなファンファーレ。代表作の一つである『メタモルフォーゼン』は、2017年にストックホルムでペンデレツキ指揮により同曲を演奏した庄司紗矢香が、都響との共演を強く希望して実現。現代曲の晦渋なイメージからは遠く、ショスタコーヴィチにも通じるような深みと美しさをたたえる音楽は、庄司の独奏によっていっそう陰影に富んだ表情を見せる。そして、熟練指揮者ペンデレツキの手腕が光るベートーヴェン。隅から隅まで味わえて、コンサートとしてのまとまりも感じていただける骨太なプログラム。
ペンデレツキ:『平和のための前奏曲』(2009)/ペンデレツキ:ヴァイオリン協奏曲第2番『メタモルフォーゼン』(1992-95)/ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92