N響「夏」2019
19/7/19(金)
NHKホール
20世紀が幕を開けた1901年。音楽史に残る2つの名曲が、2つの北国で生まれました。1つはロシアの作曲家ラフマニノフが書いた《ピアノ協奏曲第2番》。もう1つはフィンランドの作曲家シベリウスによる《交響曲第2番》です。どちらも流麗なメロディーに彩られ、ドラマティックな展開に胸を打たれる作品。指揮者に迎えるのは、明晰かつ叙情性に満ちた演奏で注目を集めるディマ・スロボデニューク。ロシア生まれの彼は現在、フィンランドの美しい港町のオーケストラ、ラハティ交響楽団の首席指揮者です。そんなスロボデニュークにとって、ロシアとフィンランドの音楽はもっとも大切なレパートリー。ピアノ協奏曲のソリストを務めるのはマケドニア出身のピアニスト、シモン・トルプチェスキ。ラフマニノフのピアノ協奏曲全4曲をレコーディングし、フランスの音楽雑誌『ディアパゾン』の年間賞を受賞した実力派。格調高く歌心に満ちたトルプチェスキのラフマニノフは必聴。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18/シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 作品43