ベートーヴェン チェロとピアノのための作品全曲演奏会 第一夜
19/10/21(月)
東京文化会館 小ホール
かつて、ハイドンもモーツァルトも手をつけなかった、新しいジャンルの作品。チェロとピアノが対等に主張し合い、会話する。今までに無かった革新的なソナタ。それでもピアノが主導権を握る、若き作曲家の初期のソナタ。そして傑作の森と言われる中期に位置する第3番のソナタ。晩年の2作品はまるで、2つの楽器が語らい合うよう。3曲の変奏曲もなんともチャーミングなベートーヴェンの顔をのぞかせる。ベートーヴェン以降の作曲家たちにとって弦楽器とピアノの二重奏の指標になったであろう5曲のソナタ。その全行程をたどる。
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ 第1番 ヘ長調 Op.5-1、ヘンデルのオラトリオ『ユダス・マカベウス』から〈見よ、勇者の帰還を〉の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO 45
、モーツァルトの『魔笛』から〈娘っこでも女房でも〉の主題による12の変奏曲 ヘ長調 WoO 66、チェロとピアノのためのソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2