ベートーヴェン チェロとピアノのための作品全曲演奏会 第二夜
19/10/28(月)
東京文化会館小ホール
かつて、ハイドンもモーツァルトも手をつけなかった、新しいジャンルの作品。チェロとピアノが対等に主張し合い、会話する。今までに無かった革新的なソナタ。それでもピアノが主導権を握る、若き作曲家の初期のソナタ。そして傑作の森と言われる中期に位置する第3番のソナタ。晩年の2作品はまるで、2つの楽器が語らい合うよう。3曲の変奏曲もなんともチャーミングなベートーヴェンの顔をのぞかせる。ベートーヴェン以降の作曲家たちにとって弦楽器とピアノの二重奏の指標になったであろう5曲のソナタ。その全行程をたどる。
L.v.ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ第4番 ハ長調 Op.102-1、チェロとピアノのためのソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2、モーツァルトの『魔笛』から<恋を知る殿方には>の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO 46、チェロとピアノのためのソナタ第3番 イ長調 Op.69