令和2年度冬季特別陳列「南河内の古代寺院と造営氏族」
21/1/23(土)~21/3/28(日)
大阪府立近つ飛鳥博物館
新堂廃寺 素弁蓮華文軒丸瓦 富田林市教育委員会 蔵
古代国家形成に向かっていた日本では、飛鳥時代、大和に古代寺院が建立されてほどなく、河内においても寺院の造営が開始されました。河内は当時の政治の中心であった大和への出入口にあたり、交通の要衝でした。古墳時代以降の渡来人が生活を営んだ地域で、最新の渡来文化やさまざまな技術が早くから定着しました。この地の出身者には、大和中央の政治に関わった氏族が多くみられ、律令国家形成において重要な役割をはたしました。当時の社会においては、仏教は単なる信仰のみならず、仏教を介した諸技術の導入、政治体制の確立など、さまざまな側面を持っています。同展覧会では、当時の河内の躍動が、寺院とそれにかかわった人々を通して紹介されます。