滝沢八坂神社の田遊び
23/2/11(土)
静岡県藤枝市/滝沢八坂神社
滝沢八坂神社の「田遊び」は、同社が明治以前に「牛頭天王社」と呼ばれていた頃から続くもので、およそ300年の歴史があり、県の無形民俗文化財に指定されています。「田遊び」とは、古くからの農耕を中心とした生活や信仰が一体となって発生した神事で、農作物が豊かに実り、村の暮らしが平穏であるようにとの願いを込めて行われ、長い年月の間に変化しながら今日まで伝わりました。19演目の中でも、農夫役の演舞の前に、孕五月女(はらみさおとめ)役が子どもを産み拾い上げる所作が特徴的で、農夫に先立ち、穀物の神霊に人が子を産むところを示すことにより、豊作を祈願するもので、「田遊び」の源初的な姿を留めているとされます。