わが家に洋食を広めた『食道楽』の世界
23/10/7(土)~23/12/24(日)
東京都小平市/ガスミュージアム/ガス灯館2階/ギャラリー
増補注釈「食道楽」春の巻 表紙 明治36年(1903)
明治30年代に家庭料理の指南書となった大ベストセラー小説『食道楽』の世界を紹介する企画展が、ガスミュージアムで開催されます。嫁入り道具には必須、とまでいわれた同書は、日本の食文化が生み出した「洋食」を、家庭に広めた先導役も果たしました。小説では600種類以上ものレシピが登場し、食材や調理道具の詳細な解説もあり、家庭料理への関心が高まっていた当時の人々に驚きを与えました。このベストセラー小説を中心に、「西洋料理」が日本の食文化と融合し、洋食として家庭に広まっていった様子が、当時の資料とともに紹介されます。出版120周年を迎えた今もなお魅惑的な、“明治の食の世界の探訪”を楽しむことができます。