新薬師寺 おたいまつ(修二会)
24/4/8(月)
奈良市/新薬師寺
新薬師寺の本尊であるお薬師さまの日に、「おたいまつ」が行われます。天平時代より続く7m余りの大松明が、僧侶を本堂内陣へ導くための明かりとして、桜が満開の境内を行道します。本堂の白壁がオレンジ色に輝く様は、天平時代さながらの光景です。その後、堂内で法要が執り行われます。桃の生花や南天、灯明で包まれた薬師如来様の御前で、導師が唱える祈りと神名帳が堂内に響きわたり、荘厳な時間が過ぎます。それに先だって午後5時より薬師悔過(やくしけか)、三十二相の法要があります。薬師悔過は、人々が知らないうちに犯してきた罪を、人々に代わって悔い改めるお経で、三十二相は、お釈迦様の32の体の特徴を読み上げるお経です。どちらも東大寺に伝わる天平時代からの声明です。