那智の扇祭り(熊野那智大社例大祭)
24/7/14(日)
和歌山県那智勝浦町/熊野那智大社
提供:熊野那智大社
豪壮な松明の燃えさかる御火の神事から「那智の火祭」とも称される熊野那智大社の例大祭が、毎年7月14日に斎行されます。正式には「那智の扇祭り」といい、当日の14時頃に、飛瀧神社参道域で御火神事が行われます。その際に用いられる大松明は、桧の割板を桶のように輪じめにしたもので、重さは約50kg程もあり、12体奉製されます。祭の主体である扇神輿は、熊野那智大社に祀られている2柱の神々が、年に一度、滝本の飛瀧神社へ里帰りを行うためのもので、御滝の姿で表しています。幅1m、長さ6m程の細長い框(かまち)に赤緞子を張り、それに、金地に朱の日の丸を描いた扇を組み合わせたもの(9か所、扇計32本)と、白銅鏡八面を取り付け、さらに「光」、「蝶の鬚」、「縁松」、「桧扇の花」などを飾り付けた、大変珍しい形をした神輿です。