企画展・収蔵コレクション展17「花田清輝展」
19/1/26(土)~19/3/10(日)
県立神奈川近代文学館
文芸評論家、小説家、劇作家・花田清輝(1909~1974)は戦時中から評論活動をしていましたが、鎌倉市材木座に疎開して、ここで敗戦を迎えた。戦時下発表していた芸術論などをまとめて、戦後まもなく刊行した『復興期の精神』で一躍注目を集め、本格的に活動を開始。世の中の変わり目「転形期」をいかに生きるかを生涯、主題として追究した花田は、数々の前衛芸術運動の旗手として、評論だけでなく戯曲、小説などの幅広い分野で活躍した。
没後、同館は遺族の方などから、原稿、書簡等の関連資料を受贈した。また、花田と同時代に活躍した戦後派作家のコレクションも多数所蔵し、その中にも関連資料が含まれている。
本展は、2019年が花田の生誕110年となることを機に、当館の所蔵資料を軸として、花田の多彩な活動をふりかえるもの。また、埴谷雄高、野間宏、佐々木基一、安部公房ら戦後派の作家たちとの交流なども紹介。
※同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第1部 夏目漱石から萩原朔太郎まで」