舞台『あなたに会えてよかった』

2014年、ロンドンの高級ホテル。金髪のかつらをかぶった売春婦・プーペイ（紅ゆずる）は、瀕死の老紳士リース（林翔太）に呼ばれ、スイートルームを訪れる。しかし、リースの真の目的は、彼の助手ジュリアン（室龍太）の殺人自白を記録し、その証人としてプーペイに立ち会わせることだった。ジュリアンは、リースの過去の2人の妻を殺害したことを認めていたのだ。プーペイはその自白書を持って逃げ出そうとするが、ジュリアンに見つかり、襲われてしまう。とっさに隣の部屋へ逃げ込んだ彼女がドアを開けると、そこはなんと20年前、1994年の同じスイートルームだった。そこで彼女はリースの2番目の妻・ルエラ（珠城りょう）、さらに最初の妻・ジェシカ（綾凰華）と出会う。時空を超えた偶然の出会いの中で、3人の女性たちはそれぞれの過去や運命に向き合いながら、未来を変えるために力強く立ち上がっていく。タイムトラベルを通して織りなされる、サスペンスと人間ドラマが交錯する物語。

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