『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
4DX体験レポート

『ファンタビ』最新作
4DXで“魔法ワールド”を堪能しよう!

映画の新しい楽しみ方として人気の上映形態“4DX”。通常のシアターでは得ることができない特殊効果によって、まるで映画の世界の中にいるような感覚が味わえる4DXだが、その表現の幅はさらに広がりをみせているようだ。

今回は、エディ・レッドメイン主演の人気シリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を4DXで鑑賞し、4DXだからこそ体感できるオススメシーンをレポートします!

改めておさらい! “4DX”って何?

4DXは、映画のシーンに合わせて椅子が動き、振動し、風が吹きつけ、雨が降るなど、さまざまな効果を駆使して、客席をまるで映画の世界のように変えてしまう体感型の映画上映のこと。テーマパークのアトラクションのように思われがちだが、ビックリ箱みたいにギミックで驚かせるよりも、空気の動きなどを通じて観客がそのシーン中の空間にいるように感じさせる演出が特徴で、作品やそのシーンについて新しい発見に出会うことも多い。他にも体感型上映のフォーマットはいくつか存在するが、こと客席全体の空気を操る“風の表現”は他の追随を許さず、最近4DXファン待望だった“熱風”にも対応した。

魔法ワールドを堪能!
4DXで観るとココがすごい!

冒頭からスリル満点!気分はまさに魔法使い!

4DXの面白さは『ファンタスティック・ビースト』の世界を“観客として眺める”のではなく、その場所に実際にいるかのような体験ができること。特に冒頭の“空飛ぶ馬車のシーン”では、座席が動き回る4DXモーションチェアの効果によりスリルと興奮が倍増し、風と水の効果によって嵐が吹き荒れる実感が加わった。

また『ファンタスティック・ビースト』の世界では、ニュートやグリンデルバルドら魔法使いたちが得意の魔法を使ってアッと驚くことをやってのける。特に瞬間移動ができる“姿くらまし”や“姿あらわし”は、モーションチェアと風の効果の合わせ技で、一緒にテレポーテーションしたような感覚が味わえるのだ。とはいえ劇中でノー・マジのジェイコブがボヤくくらいに瞬間移動で気分が悪くなったりはしないのでご安心を。

巨大魔法動物に乗るシーンで4DXならではの”ライディング”を体感!!

『ファンタスティック・ビースト』の4DX上映は3D上映とセットになっていることがほとんど。そのおかげでニュートのカバンから飛び出してくる個性豊かな魔法動物たちが、観客の眼前に立体感をもって浮かび上がる。特に今回初登場する中国からやってきた巨大魔法動物ズールーは、デカくて凶暴で、それでいてモフっとしていて愛嬌があり、猛スピードで動き回る。ニュートを乗せて飛び回るズールーのシーンは4DXならでは“ライディング”の爽快感を全身で浴びる絶好のチャンスなのだ!

シンクロ率が半端ない魔法バトル
そして中盤の大爆発シーンには驚愕の仕掛けが!

クライマックスを盛り上げるのは、グリンデルバルドの一派とニュートと仲間たちや魔法省が入り乱れる壮絶な魔法バトル。魔法使いの杖から閃光がほとばしり、攻撃の呪文が唱えられ、グリンデルバルドは青い炎の円陣で対抗する。こんな現実離れしたアクションシーンは4DXの得意とするところ。首の後ろからプシュッと噴き出す突風は、まるで自分が呪文に射抜かれるようだし、バチバチと光が発せられると客席全体にもフラッシュが焚かれるのでスクリーンとの一体感がスゴい。

もうひとつ、ぜひ体験して欲しいのが、中盤にあるパリのアパートでの爆発シーン。クリーデンスにグリンデルバルトの手下が襲いかかり、魔法によって生じる大爆発の複雑な表現はCG技術のたまものだが、4DX効果によって「とんでもないことが起きている!」と驚愕&圧倒させられるレベルに達している。

4DXの新たな可能性が感じられる名シーン

今回4DX演出を手がけたプロデューサー陣は「観客が(登場人物の)すべての動きや感情を感じ取れるように、監督の目線でストーリーを読み取り、ディテールな演出を心がけた」と語っている。つまり4DXのさまざまな効果によって、アクションだけでなくキャラクターの気持ちすらも表現することができるのだ。

とりわけパリの街角でクイニーが座り込む場面は、画面中だけでなく客席にも“雨”が降り注ぎ、彼女の孤独を痛いほどに感じさせてくれる。冒頭の空飛ぶ馬車とのチェイスシーンのようなド派手なアクションとは別種の、4DXがもたらす可能性にぜひ気づいて欲しい名シーンになっている。