マーベル“新時代”はここから始まる!
新ヒーロー“キャプテン・マーベル”が登場
2008年に自ら映画製作に乗り出したマーベルにとって昨年は記念すべき10年目だったが今春、マーベルの“次の10年”を担う新ヒーローがスクリーンに登場する。マーベル映画初の単独女性主人公で、その名は“キャプテン・マーベル”。戦闘能力、パワー、魅力ともに文句ナシの“超大型新人”だが、彼女は過去の記憶を失った状態だという。キャプテン・マーベルとは一体、何者なのか?
『ルーム』でアカデミー主演女優賞に輝いた実力派ブリー・ラーソンが、数多くの出演依頼の中から選び抜いた役、それが本作の主人公キャプテン・マーベルだ。
彼女は地球から遠く離れたクリー帝国のエリート戦士で、圧倒的なパワーを武器に活躍しているが、6年前の事故がきっかけで、自身が一体どこからやってきたのか? 自分は何者なのか? パワーの源はどこにあるのか? に関する記憶が一切なく、謎の記憶が突然、脳内にフラッシュバックすることに悩まされていた。
ある日、彼女はミッション中に地球に不時着し、なぜか“この場所を知っている”と感じる。そこで彼女は、地球の安全を脅かすあらゆる脅威に備えて活動していたエージェント、ニック・フューリーの助けを借りながら自身の過去を取り戻そうとするが、他人に自在に変身することができる敵が“彼女の記憶”を入手するべく襲来! 誰が敵で誰が味方かわからない状況で戦いを繰り広げ、キャプテン・マーベルが発見した“衝撃の真実”とは?
ちなみに本作の舞台になっている1990年代は、天才発明家トニー・スタークが“アイアンマン”になる前の時代で、ヒーローが集結する“アベンジャーズ”も結成されていない。そのため、本作は過去のマーベル映画を観ていない初心者も“予習ナシ”で存分に楽しめる作品になっている。
これまでのマーベル映画は、私たちと同じ“普通の人”が、何らかの事件を経て驚異的なパワーを得て、ヒーローとして成長していく物語が描かれたが、『キャプテン・マーベル』はこれまでにない斬新な展開が待っている。
脚本と監督を務めたアンナ・ボーデンとライアン・フレックは「本作では、主人公が物語の冒頭からすごい能力を持っていて、物語が進むにつれて彼女がどんな人物なのかがわかってくる珍しい構造を持っています」と説明する。「観客のみなさんは“玉ねぎの皮”をひとつずつむいていくように、キャプテン・マーベルがどんな人物なのかを知っていくでしょう」
ポイントは、監督曰く「観客もキャプテン・マーベルも過去の記憶がどういうものか知らないこと」だ。「観客のみなさんはキャプテン・マーベルに寄り添って旅をして、彼女と一緒にキャプテン・マーベルのことを知っていくことになりますから、物語の最後に得られる喜びは大きなものになると思います!」
劇中のキャプテン・マーベルは、ニック・フューリーと愛らしい猫グースと旅をするが、観客は彼らと共に冒険を体験することになるのだ。そして次第に彼女の過去だけでなく、その魅力も明らかになっていく。キャプテン・マーベルはまだ未熟で、自分の感情やパワーをうまく制御できずにいるが、絶対にあきらめない意志の強さ、どんな状況でも誠実であろうとする姿はきっと多くの人を魅了するだろう。正体は不明だけど、彼女と一緒にいれば間違いない! キャプテン・マーベルはそう思わせてくれる新ヒーローだ!
2019年はマーベル映画の大転換点で、4月にはこれまでのマーベル映画に区切りをつける超大作『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開され、シリーズは新たな段階に突入する。
そんなタイミングでなぜ『キャプテン・マーベル』が公開されるのだろうか? それは彼女こそが『…エンドゲーム』の、いや、今後のマーベル映画を描く上で最も重要な人物になる可能性が高いからだ。
彼女は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の中で、姿こそ見せなかったものの、その存在がほのめかされたことで大きな話題を集め、“強大なパワーをもつキャプテン・マーベルが加わることで、これまでのシリーズが新たな段階に入るのでは?”と予想するファンも多い。
もしかしたら、本作で描かれる“衝撃の真実”は、単に主人公の過去だけでなく『アベンジャーズ/エンドゲーム』に大きく関係する設定や展開かもしれない。“絶対に見逃せない”新ヒーローの誕生ドラマには、10余年続いてきたマーベルの壮大なドラマを描く上で欠かすことのできない“カギ”が埋まっている!