ありあまるごちそう

飽食と飢餓が背中合わせの世界の食事情を追う

飢餓にあえぐ国々がある一方、先進国では大量の食糧が破棄されていく。大量生産のシステム化によって偏りを生んだ世界の食事情を流通の視点から追いかけたドキュメンタリー。世界有数の巨大食品会社から漁師、農家、家畜業者まで食にまつわるさまざまなプロセスを徹底取材。その裏側に、深刻な格差社会と飢餓問題が見えてくる重要な問題提起の1作。

オーストラリアでは、毎日まだ食べられるパンを廃棄処分し、それは年間2000トンにもおよぶ。スイスの国民はひとりあたりの所得が世界2位だがパンの原材料のうち4/5は輸入に頼り、その輸入もとインドでは2億人以上の人々が栄養失調に苦しんでいるという現実があった。

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