中里 隆 ― 陶の旅人展
21/8/21(土)~21/11/28(日)
菊池寛実記念 智美術館
「バウアースリップ叩き壺」2017年(個人蔵) (撮影:水崎浩志)
中里隆(1937〜)は佐賀県唐津地方の名門陶家、中里太郎右衛門窯の十二代当主(中里無庵)の五男として生まれた。
京都、佐賀などで陶芸の基礎を学んだ後、1971年には鹿児島県の種子島にて島の土を活かした焼締陶「種子島焼」に取り組み、1980年代から現在まで海外各地での制作を重ねるなど、唐津焼をルーツとしつつも幅広い作陶を展開している。国内外を行き来し、創作を重ねる中里の作るやきものは、壺や鉢などの大型作品から食文化を豊かにする食器まで、多くの陶芸ファンを魅了してきた。本展では新作に加え旧作、関連作品などによりその作陶世界をご紹介する。