Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

志村信裕 Land

19/1/26(土)~19/2/23(土)

ユカ・ツルノ・ギャラリー

ユカ・ツルノ・ギャラリーは志村信裕の個展『Land』を2019年1月26日(土)から2月23日(土)まで開催する。ギャラリーでの約3年ぶりとなる本展では、同時期に開催される「21st DOMANI・明日展」(於: 国立新美術館)で発表される映像作品『Nostalgia, Amnesia』に合わせて、近代から現代における羊毛産業の変遷をリサーチした新作プロジェクトを発表する。
志村信裕は、主にプロジェクションを使った初期作品に始まり、光によって引き起こされる記憶や場所性の変容を用いて作品制作をしてきている。初期作品ではスニーカーやボタンなど身の周りの事物の実写映像を様々な場所や素材をスクリーンとして投影し、その空間の歴史や記憶を呼び起こすサイトスペシフィックな作品を多く手がけてきた。近年は、フィルムやドキュメンタリーの手法を取り入れながら、時代の変遷により影響を受け続ける生態史や、私たちの生活に関わりのある家畜産業に人類学的かつ民俗学的な関心を持って目を向けている。
日本の離島を舞台に和牛が辿った歴史を題材にした前作『見島牛』(2015年)に続き、本展「Land」は家畜としての羊や羊毛産業の歴史についてのフィールドワークをもとに制作された作品で構成される。2016年より2年間、文化庁新進芸術家海外研修制度によりパリに滞在した志村は、2017年の秋からフランスと日本における羊毛の歴史についてリサーチを始めた。作品では、南西フランスの小さな村に住む編物職人やバスク地方に住む羊飼いなど、羊毛産業がグローバル化する以前から存在する手仕事や自然の中で育まれる羊と人間の関係性を辿っていく。また、ヨーロッパ美術史の中でも羊はモチーフとして多く描かれてきており、志村はその描かれ方をルーヴル美術館の所蔵作品から見出している。
タイトルの「Land」には「大地」や「農地」のほかに、「着陸する」、「舞い降りる」という意味がある。過去のプロジェクション作品において事物がある空間に“舞い降りて”異なる風景を映し出していたように、近年のフィールドワークはある土地や地域についての歴史を追うとともに、それらの場所がいかにグローバリズムや大きな社会的要因によって変容を迫られているのかの記録でもある。大量生産・消費時代を経てより一層の機械化が進む社会のなかで、文明や文化の中で育まれてきたにもかかわらず忘れ去られていく家畜と人間の関係を社会学的な視点でアプローチしながら、異なる歴史の記述—生活史、文化史、政治史など— を横断する新たな表現方法の探求を試みている。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

11:00~18:00(金曜は20:00まで)、月曜・日曜・祝日休廊

料金

無料

出品作家

アプリで読む