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アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命 木材曲げ加工の技術革新と家具デザイン

20/3/28(土)~20/8/30(日)

公益財団法人 竹中大工道具館

アイノ・マルシオ(後のアイノ・アアルト 1894 ~ 1949)が、まだ無名の建築家アルヴァ・アアルト(1898~1976)の事務所を訪ねたのは 1924 年のことだった。この時から、アイノとアルヴァのパートナー関係が始まる。彼女が加わったことで、アルヴァの建築は使いやすく心地よいという、「暮らしを大切にする視線」が加わり、空間に柔らかさや優しさが生まれたと言われている。このことは、彼が世界的建築家の道へと歩む上で極めて重要なことであったといっても過言ではない。モダニズムへと向かう流れのなかでアアルト建築が、ヒューマニズムと自然主義という文脈を有していたことの背景には、アイノの存在が大きかったのは確かだろう。二人の作品は 1920 年代後半になると国際的に起こったモダニズムデザインの潮流の影響を受ける。モダニズムのシンプルで実用的、コストの合理性を考えた量産化という考え方は、二人の考えとも合致した。彼らは、フィンランドの環境特性に基づき、自然のモチーフを取り入れたデザインでモダニズムに対する独自の回答を探究していくことになる。そして、「パイミオ サナトリウム」(1933)、「ヴィープリの図書館」(1935)などコンペで実現した作品は、二人を一躍世界の建築家の舞台へと押し上げ、これらの建築のためにデザインされた家具は、後のアルテック設立の道筋をつけることになる。二人の役割については、建築をアルヴァ、インテリアや家具を主にアイノが担当したと言われているが、重要なことは、役割を切り分けることではなく、生活革命ともいえるビジョンを共有したという事実だ。二人は互いの才能を認めあい、影響しあい、補完しあいながら対等のパートナーとして作品をつくり続けたのだといえるだろう。
本会場では、その中でもアアルトの曲げ木の技術に焦点を当てて紹介。世界中で愛されるアアルトの椅子。無垢材をL字型に曲げる「L – レッグ」と、積層合板による「ラメラ曲げ木」の開発について、成形から商品化までの道のりを辿る。そして、このアアルト家具の販売と輸出管理だけではなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進することを目的として設立されたアルテックの歩みを紹介する。

開催情報

ジャンル
美術館

9:30〜16:30(日時指定予約制)、月曜日休館(祝日の場合は翌日)

※入館は閉館の30分前まで
※当面の間、日時指定制による入館予約を実施。詳細は公式サイトをご覧ください

料金

一般500円、大高生300円、65歳以上の方200円、中学生以下無料

※常設展観覧料を含む

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