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武蔵野美術大学90周年記念 「清水多嘉示資料展-石膏原型の全てと戦後資料(第Ⅲ期)」

19/5/20(月)~19/6/16(日)

武蔵野美術大学美術館

[滞仏時代の清水多嘉示、グラン・ショミエールにて]1920年代半ば

1923年に画家を志して渡仏した清水多嘉示(1897~1981)は、彫刻家アントワーヌ・ブールデル(Antoine Bourdelle,1861~1929)と出会い彫刻を学んだ。
1928年に帰国後、本学の前身である帝国美術学校設立に参画するとともに、彫刻、絵画を発表し、戦前は「新興美術」の体現者として若手世代に大きな影響を与えた。戦後は、彫刻家として美術界での地位を固め、晩年は日本芸術院会員となり数々の叙勲を受けた。清水は作品の制作活動と同様の熱意を持って生涯を通し美術教育をはじめ社会的にも広く活動した。
清水が遺した作品、文書、写真、印刷物などは、大正、昭和の近代日本美術史を研究する上で重要な資料と言える。本展は、私学における専門的美術教育の確立に向けた清水の営為、多くの東アジア留学生たちを含む教え子たちの動向を通じて、清水の幅広い社会活動を明らかにしようとするもの。戦後期の資料を多岐にわたって展示し、美術史研究以外にも当時の生活、文化の変遷を知ることのできるアーカイブとして、さまざまな領域の研究者にとっての豊富な材料を提供することを目指している。
また本展は、250点に及ぶ石膏原型の展示を通して、石膏原型を彫刻制作の主軸として考察するという点で画期的な意味を持っている。”人体の構築” についての清水の彫刻思考と、彫刻研究における石膏作品の重要性を提示する。さらに、“人体” を中心的テーマとした清水の制作と教育理念をブールデルに遡って検証する。
本展は清水が目指した「真正なるアカデミズム」の実像を明らかにするとともに、近代日本彫刻史における清水多嘉示の意義を再認識する試みとなる。

開催情報

ジャンル
美術館

10:00〜18:00、日曜日休館(6月16日は特別開館)

※土曜日、特別開館日は17:00閉館

料金

無料

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