ネルソン・フレイレ　ピアノ・リサイタル／トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ2018

輝く粒子が降り注ぐような特別な音に”触れる”ひととき。フレイレは深い音楽性で愛される名ピアニストだが、音楽に誠実な姿勢を貫くスタンスを常に保ち、華やかな活動からは距離を置いてきた人でもある。そして、フレイレの独特の質感の音は、作曲家たちの内なる声を丁寧に表現し、音楽の神に仕える人のような穏やかさとともにひとつひとつのメロディや和音に込められた心情を語りかけてくれるようだ。

ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2《月光》、ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110／ブラームス：4つのピアノ小品 作品119／ドビュッシー：《映像》第1集より「水の反映」《映像》第2集より「金色の魚」／アルベニス：組曲《イベリア》第1集より「エボカシオン」ナバーラ

すべての写真(2)を見る