「内包された温度」展

本企画は、多様化する芸術表現の今を見据え、彫刻の可能性を探ることを目的とした展覧会。参加作家は東京藝術大学美術学部彫刻科で学び、現在、学内外で創作活動を続けている15名で構成されている。それぞれの作家の素材に対する働きかけは、計測不可能な熱として彫刻作品に内包されている。作家が制作の中に込める思い、ものをつくる上で生じる「熱」に今一度重きを置き、彫刻の本質を捉え直そうという試み。15名の作家の視点と歩みを見つめなおすことで、これからの彫刻の在り方と可能性を見いだす機会にできればと思う。