ふゆの獣
11/7/2(土)
テアトル新宿
感情が剥き出され、新たな関係が始まる
第11回東京フィルメックスで最優秀作品賞に輝いた意欲作。登場人物は男女4人だけ。最低限の設定とキーになる台詞だけを用意し、大半の場面は即興で演じられたという実験性豊かな愛憎劇だ。建前と本音、嫉妬と衝動。あったはずの境界線がなくなり、感情を剥き出しにして、ひたすらぶつかり合う。業という名の密室に閉じ込められた人々の行方を凝視する。
シゲヒサと付き合っているユカコは彼の浮気を疑い、精神が不安定となり倒れる。彼女を介抱したノボルはサエコに恋していたが、サエコはシゲヒサに夢中。互いの境遇を語り合うユカコとノボル。同じ職場で働いている4人は、あるとき、一度に顔を合わせることになる。
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