パリ、ただよう花

中国の異端児、ロウ・イエ監督が放つ新たな問題作

中国での映画製作の禁止が解かれた鬼才、ロウ・イエ監督による異色の恋愛劇。共同脚本家であるリウ・ジエの半自伝的小説『裸』をベースに、愛を求めるひとりの女性の心情を繊細に描き出す。どこか空虚で心が満たされない主人公2人を演じたフランス生まれの中国人モデル兼女優のコリーヌ・ヤンと『預言者』のタハール・ラヒムの熱演が光る。

北京からパリにやってきた若い教師の花(ホア)。なじみのない街で過ごす毎日に孤独を抱えるようになった彼女は様々な男と関係を結ぶ。そんなある日、彼女は建設工のマチューと一瞬にして恋に落ちる。互いを求め合い、体を重ねる両者だが、なぜか心が満たされない。

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