VEIN-静脈-
11/7/2(土)
アップリンク Xにて公開
世界的な人形遣いが最後に遺した異色作
昨年7月に亡くなった世界的な評価を得ていた人形遣い、岡本芳一の舞台作品を映画化。岡本が演ずる「私」と「少女」の人形が登場人物となり、傷をもった男女の魂の行方が描かれる。岡本が自ら制作した唯一の映画で遺作となった1作。瀬々敬久監督の『ヘヴンズストーリー』でも強烈なインパクトを与えた岡本のパフォーマンスが鮮烈な印象を残す。
顔に傷を負い、包帯を巻いた男と、血管がむき出しの身体を持つ少女。互いに大きな傷を持つふたりはいつしか互いをいたわるようになり、ともに生きるようになる。だが、同じ境遇にあるふたりであっても、決して互いの心にある傷を救うことはできないのだった。
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