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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

真実の瞬間〈とき〉

ハリウッドに悪名高い“赤狩り“(レッドパージ)について、映画人の立場から描いた一編。1951年のハリウッド。売れっ子監督のデビッド・メリルは、20世紀フォックス社の社長ダリル・F・ザナックに呼ばれフランスから帰国した。しかしその時すでに彼は、友人の脚本家がHUAC(下院非米活動委員会)に召喚された際、メリルの名を挙げていたため、ブラックリストに載せられてしまっていた。ザナックの忠告に従い弁護士に会うメリル。だが、弁護士の言葉に納得できない彼は、HUACの喚問において、法廷侮辱罪で投獄されると知りつつも、自己に忠実であろうとする……。R・デ・ニーロは役作りにあたって、“赤狩り“で自殺にまで追い込まれた悲劇の名優ジョン・ガーフィールドをモデルにしているようだ。また、メリルの友人の映画監督(ジョゼフ・ロージーとチャップリンを一部モデルにしている)役として、マーティン・スコセッシが顔を見せている。しかし、ラストで主人公を悲劇のヒーローに祭りあげてしまうところなど、詰めの甘さは否めない。

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