真実の瞬間〈とき〉
ハリウッドに悪名高い“赤狩り“(レッドパージ)について、映画人の立場から描いた一編。1951年のハリウッド。売れっ子監督のデビッド・メリルは、20世紀フォックス社の社長ダリル・F・ザナックに呼ばれフランスから帰国した。しかしその時すでに彼は、友人の脚本家がHUAC(下院非米活動委員会)に召喚された際、メリルの名を挙げていたため、ブラックリストに載せられてしまっていた。ザナックの忠告に従い弁護士に会うメリル。だが、弁護士の言葉に納得できない彼は、HUACの喚問において、法廷侮辱罪で投獄されると知りつつも、自己に忠実であろうとする……。R・デ・ニーロは役作りにあたって、“赤狩り“で自殺にまで追い込まれた悲劇の名優ジョン・ガーフィールドをモデルにしているようだ。また、メリルの友人の映画監督(ジョゼフ・ロージーとチャップリンを一部モデルにしている)役として、マーティン・スコセッシが顔を見せている。しかし、ラストで主人公を悲劇のヒーローに祭りあげてしまうところなど、詰めの甘さは否めない。
上映情報
- ジャンル
- 外国映画
- 原題
- GUILTY BY SUSPICION
- 制作年・国
- 1991/米
- 上映時間
- 104分
キャスト&スタッフ
- 監督
- アーウィン・ウィンクラー
- 製作総指揮
- スティーブン・ルーサー
- 製作
- アーノン・ミルチャン
- 撮影
- ミヒャエル・バルハウス
- 音楽
- ジェームズ・ニュートン・ハワード
- 出演
- ロバート・デ・ニーロ
- アネット・ベニング
- ジョージ・ウェント
- サム・ワナメーカー
- クリス・クーパー
- アダム・ボールドウィン
- トム・サイズモア
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