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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

美しい夏キリシマ

03/12/6(土)

K's cinema

無垢な少年の視点から見つめた終戦間近の日本

その評価が年々高まるベテラン日本人監督のひとり、黒木和雄監督が生涯忘れることのできないという戦時下の体験をもとに創り上げた意欲作。敗戦の近づく宮崎県霧島を舞台に、爆撃で友人を失い心的外傷を負った少年と彼を取り巻く人々の日常を鮮やかに描き出す。柄本明の息子、柄本佑が扮する少年の心の痛みを通して浮き彫りになる戦争の悲劇に胸が痛む。

終戦間近の’45年、夏。満州で暮らす家族と別れ、厳格な祖父母と暮らしている中3の庚夫は、目の前で爆死した親友を助けられなかった罪悪感と空襲のショックで、肺浸潤という病にかかり、自分の居場所も見失っていた。

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