企画展「神業ニッポン 明治のやきもの『幻の横浜焼・東京焼』」
20/4/18(土)~20/6/28(日)
茨城県陶芸美術館
1859年の横浜開港による欧米との本格的な貿易の始まりとともに、日本の美術工芸品が注目を集め、なかでも陶磁器は多大な人気を博した。華やかな装飾による精緻を極めた作品の数々は、欧米諸国で開催された万国博覧会で高く評価され、多くの作品の輸出が始まる。これらの需要を満たすため国内各地から横浜や東京に陶磁業者が集まって一大窯業地を形成し、技巧を凝らした輸出向け陶磁器、いわゆる「横浜焼・東京焼」が生産されることとなる。これらの地域の陶磁業者数は、最盛期では優に500を超える盛況ぶりだったが、活動期間の短かさや輸出品であるがゆえに国内に留まった作品が少なく、現代では“幻の陶磁器“と呼ばれている。
本展では国内随一のコレクターである田邊哲人氏によって里帰りしたコレクションから精選した作品と、日本に現存する優品とをあわせた約150件が一堂に会する。宮川香山や井上良斎など横浜、東京を代表する作家をはじめ、世界を魅了した明治の職人たちの卓越した技術の全貌に迫る。
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