祇園囃子

溝口の得意とする花街を舞台とした作品で、前作「雨月物語」で脚本を担当した川口松太郎が原作を、依田義賢が脚本を担当している。祇園ではちょっと名の知れた勝気な芸者・美代春は、舞妓志願に来た少女・栄子の熱心な頼みに負け舞妓に仕込むことを決心。1年間栄子は芸事に励み、いよいよ舞妓として売り出す日がくる。栄子は現代っ子らしい振舞いが評判となり、楠田という男に目をつけられるが……。溝口に大抜擢された若尾文子、ベテラン・浪花千栄子、進藤英太郎の演技が光る珠玉の作品。とりわけ、祇園になじみの且那・楠田に迫られて、大騒ぎしたあげくに男の唇を噛み切るという大胆な行為に及ぶ、芸妓の卵・若尾文子の奔放ぶりに目を見張らされる。
上映情報
- ジャンル
- 日本映画
- 制作年・国
- 1953/日本
- 配給
- 大映=大映京都
- 上映時間
- 85分
キャスト&スタッフ
- 監督
-
溝口健二
- 原作
-
川口松太郎
- 脚本
-
依田義賢
- 撮影
-
宮川一夫
- 出演
-
木暮実千代
-
若尾文子
-
河津清三郎
-
進藤英太郎
-
浪花千栄子
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