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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

丹下左膳餘話 百萬両の壷

29歳の若さで戦死した山中貞雄監督の、現在も残っている3本の作品の一つ。夭折の天才として今もなお語り継がれる山中貞雄は、サイレント期からトーキー初期にかけて、短い間ではあったが多くの素晴らしい映画と脚本を手掛け、日本の映画史に大きな足跡を残している。この「丹下左膳餘話・百萬兩の壷」は山中の最高傑作の一つ。大河内伝次郎の丹下左膳といえば、戦前は伊藤大輔によって、戦後もマキノ雅広によって手掛けられたチャンバラものを代表するシリーズ。その殺気あふれる剣劇ものを山中はハリウッドの人情喜劇を頭において時代劇ホームドラマの喜劇へとすり込み、見事にアレンジしてしまった。ちょっとのんきな左膳とその女房のお藤はひょんなことからみなし児のチョビ安を育てることになる。そのチョビ安が金魚入れにして持ち歩いているコケ猿の壷は、実は百萬両の謎を秘めたものだった……。実にテンポのよい演出と随所に散りばめられたユーモアで、今もその輝きを失わない必見の名作である。

上映情報

ジャンル
日本映画
制作年・国
1935/日本
上映時間
92分

キャスト&スタッフ

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