海は燃えている～イタリア最南端の小さな島～

島民と難民が混在する小島の今を見つめた秀作

ベルリン映画祭でグランプリに当たる金熊賞に輝いたドキュメンタリー。アフリカや中東からの難民にとってヨーロッパの玄関口になっているイタリアの島を舞台に、島民たちの日常を見つめる。『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』でヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞したジャンフランコ・ロージが監督を務め、温かくも冷静な眼差しで島の現実を捉える。

イタリア最南端に位置するランペドゥーサ島。12歳の少年サムエレは友だちとパチンコ遊びをするのが好きな、どこにでもいる普通の子。島の人々も静かに暮らしているが、一方でこの島は、命がけで海を渡りヨーロッパを目指す難民たちの玄関口になっており……

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