特別展 鎌倉市制施行80周年記念「名宝巡礼 ―古都鎌倉の祈りのかたち―」
19/10/12(土)~19/12/1(日)
鎌倉国宝館
鎌倉時代は、「鎌倉新仏教」という言葉に象徴されるように、現在も法灯を伝える日本の仏教各宗派が興隆した時代。
当時、政権の所在地であった鎌倉でも、仏教諸派が拠点を築き熱心に布教活動を展開した。その後も、近世にかけて活発な宗教活動が繰り広げられ、その痕跡や遺品が社寺を中心に伝わった。
近代に入ると、明治30年(1897)に古社寺保存法が制定され、社寺に伝わる宝物類について国から保護の手が差し伸べられるようになった。
そして鎌倉国宝館は、古社寺保存法に基づき指定された国宝をはじめ、宗教都市鎌倉を物語る貴重な宝物類を収蔵・保管、展示する施設として昭和3年(1928)に開館し、今日に至っている。
本展では同館の収蔵品を中心に、鎌倉の社寺に伝来した名宝を一堂に展観。鎌倉市の市制施行80周年という節目に、これらの展示品を通じて、改めて古都鎌倉の多様な信仰の様相とその魅力をご堪能いただくとともに、同館が歩んできた歴史の一端をご理解いただく機会となれば幸いである。