助教･助手展2021　武蔵野美術大学 助教･助手研究発表

「本学の助教・助手であること」のみを出品条件とする本展では、枠にとらわれない挑戦的な作品が集う。また一方で、出品作家自身が企画運営に携わり、毎年特色ある展示を作り上げる点も本展の特徴の一つといえる。 1976年の第1回より2019年まで開催されてきた「助手展」では、日々の研鑽の成果を示すことを目的に、主体性・能動性を重視した展覧会運営の精神が受け継がれてきた。43回目を数える本展は、2020年本学に「助教」制度ができて以来初の「助教・助手展」となる。展覧会規模もこれまでよりさらに大きく、また助教・助手の中から有志による展覧会運営となったことにより、一層開催年の独自性が前面に出された展覧会となるだろう。
同時代に生きる表現者たちによる多彩な作品の数々に加え、彼らが柔軟な発想で作りあげた展覧会企画を通し、新たな表現の可能性を感じていただく機会となれば幸いである。