生誕120年・昭和を考える 木村伊兵衛展
21/3/13(土)~21/5/23(日)
何必館・京都現代美術館
秋田おばこ 昭和28年 (1953)
本年は木村伊兵衛生誕120年になる。木村伊兵衛(1901-1974)は、日本の近代写真史上最も重要な写真家だ。
ライカの神様といわれた木村は、その軽快なカメラの性能を生かし、それ以前に主流であった絵画的表現から、動的印象を捉えるスナップ写真という新しい表現方法を開拓し、日本写真界に新たな潮流を生み出した。
「昭和」という時代は大戦をはさみ、激動の時代であったが、彼の作品から受ける印象は驚くほど穏やかで、豊かな情緒に溢れている。木村の作品は、躍動する時代をとらえた優れたルポルタージュであり、昭和の人々の生き生きとした姿は、現代の私たちが失いつつある大切なものを、思い出させてくれる。
本展では、輝かしい昭和という時代に焦点を当て、「戦前・戦後」「庶民の町」「日本列島」「ポートレイト」「秋田の民俗」というテーマを、何必館コレクションより厳選した約60点の作品で構成し、展覧する。