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金子富之展「辟邪の虎」

21/4/7(水)~21/5/15(土)

ミヅマアートギャラリー

金子富之「大舞虎」2019 岩絵具、墨、透明水彩、アクリル、ペン、箔、吉祥麻紙 460×480cm ©KANEKO Tomiyuki Courtesy Mizuma Art Gallery

ミヅマアートギャラリーでは、4月7日より金子富之展「辟邪(へきじゃ)の虎」を開催する。 4 年ぶりの開催となる同個展では魔を払う力を虎の造形に集約し、発表する。
金子富之は主に妖怪や精霊、神々など、目に見えない精神的な存在の実体化を山形の地で続けている。2015年には文化庁新進芸術家海外研修制度により、アンコール・ワットで知られるカンボジア、シェムリアップで上座部仏教やヒンドゥー教、精霊信仰などの造形美術に触れ、スケッチを重ねた。古来より中国やインドなどで信仰された「辟邪絵(へきじゃえ)」は、疫鬼を退治する善神が描かれたものである。奈良国立博物館所蔵の国宝《辟邪絵》では天刑星、乾闥婆、神虫、鍾馗、毘沙門天が強い力を持つ辟邪神として描かれている。その毘沙門天の神使とされる虎もまた、力強さや子を大切に守り育てることから、アジアを中心に魔除けや病除けとしてその造形を用いられている。江戸時代後期に日本でコレラが流行した際には、張子の虎がお守りとして配られ、今でも大阪では端午の節句に張子の虎を飾る風習が引き継がれている。
金子は108体の毘沙門天が祀られている岩手県平泉の達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂を訪れた際に、その神使である虎を数多く描きたいという強い衝動を覚え、近年集中的に虎を描き続けた。「風は虎に従う」という中国の故事を元に宮城県に火伏せ祈願として伝わる「虎舞」の取材からは《大舞虎》が生まれ、
王と妃、四人の大臣と従者が強い獣に変化し危機を脱するも、元に戻れなくなったというカンボジアに伝わる虎の起源の伝説からは《始まりの獣王》が生まれた。共に 460×480cm という大作で、魔除けとなる八方睨みで描かれている。

開催情報

ジャンル
ギャラリー

12:00~18:00
日曜・月曜・祝日休廊

※定員12名のアポイント制(オンラインによる事前予約)

料金

無料

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